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チューリヒ歌劇場【チェネレントラ】

2010. . 15
Opernhaus Zürich
G.Rossini “LA CENERENTOLA”

2010.1.5 Tue

Angelina・・・・・・・・Silvia Tro Santafé
Don Ramiro・・・・・・・John Osborn
Dandini・・・・・・・・・Oliver Widmer
Don Magnifico・・・・・・Carlos Chausson
Clorinda・・・・・・・・・Sen Guo
Tisbe・・・・・・・・・・Irène Friedli
Alidoro・・・・・・・・・Umberto Chiummo


Inszenierung・・・・・・・Cesare Lievi
Musikalische Leitung・・・Muhai Tang


てっきりバルトリが出ると思い込んでた公演。チケットを買ってから違うことに気づいた。それにアリドーロのポルガーがキャンセルしてしまった。しかしそれでもこの劇場の歌手の力を感じることができた。オケはよくなかったが・・・。

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ポルガーのキャンセルを知らせるポスター

チューリヒ歌劇場は湖のほとりに堂々と、というよりかわいいサイズで建っている。劇場のサイズは新国より小さいぐらいで、無駄な響きがなく音が素直に聞こえてくる。この規模の劇場で、ヌッチ、ライモンディ、クーラ、フリットーリ、ハンプソンといったスター歌手が続々出演しているのだから、世界一贅沢な劇場と言えるかもしれない。
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この日は大雪で、昼間も大通りにはほとんど人影がなかった。近くのCDショップではオペラのCD、DVDの品ぞろえがよく、試聴も座ってゆっくりできる。入り浸った。

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これぐらい、地元の人にとっては大雪じゃないのかもしれないけど・・・

主役を歌ったサンタフェはバルツァの若いころの声に似ている。声量もあるし、アジリタもいい。バルトリが出なくてもこれはこれでいいチェネレントラ歌いに巡り合えたのでよかった。

この劇場ではお馴染みのショーソンは意外にも凄い声量。DVDで見る限り、小柄だしそんなに声量はないのかと思いこんでいた。2曲のアリアの早口も余裕でこなすし、演技力が素晴らしい。ちゃんと歌詞の意味を把握して歌っていることが分かる。

ウィドマーもお馴染みの顔。隣に座ったおじさんはウィドマーのファンだと言っていたが、この日はあまり調子が良くなかったようだ。溌剌としたハイバリトンで、かなり独特の歌い方はウィドマー節といったところ。しかし早口では声量がガクっと落ちてしまい、オケに埋もれてしまったのが残念。それでも観客は声援を送る。きっといつもの彼の実力を知る地元の観客なんだろう。

個人的にあまり好きではないオズボーンがラミーロを歌ったが、この日はまぁよかった。今まで小澤の「セヴィリア」と何かで実演に触れて、そのいやな歌い方にうんざりしていた。まさかスイスまできて彼に当たるなんて・・・と思っていたが高音が素晴らしかったことは認めないわけにはいかない。2幕のアリアではカデンツァもたっぷり聴かせるし、最後の高音も完璧に決めた。それでもやはり中音域以下のなよなよした声質はどうしても好きになれない。あれだけ高音をキメたにもかかわらず、観客の反応がそこまでよくないのには、そのことに原因があると思う。

アリドーロを代役で歌ったChiummoはもう少し深みが欲しいところ。ポルガーの低音を期待していた者にとっては物足りない。それでも軽いなりによく歌っていたし、ちょっとした演技がうまい。長身で痩身でまだ若い。これが王子の家庭教師か、と疑問に思ってしまうぐらい若いが、独特の存在感を舞台上で示していた。家庭教師というより天使という扱いの演出だったようで、背中には羽根が生えていた。真面目な顔で羽根をピクピクさせるから面白い。

姉妹の女声二人を含め、アンサンブルがとてもうまい。座付きの歌手が多いからか、お互いの声を上手く把握しているようだった。

オケは意外にも残念な結果。最終日、主役がバルトリではないということもあって気が緩んでいたようだ。オーボエが2回ぐらい変な音出したし、1幕のフィナーレの後奏では弦と管が見事に1拍ぐらいズレた。Vnで一人ダ・カーポし忘れた人がいて飛び出したりもしていた。それとホルンの音色が独特の濁り方をしていた。これはいい悪いの問題ではなくて個性なのだろうか。タンの指揮はかなりテンポ遅めで、ロッシーニにしては落ち着きすぎている印象。後ろから見ると、体型や振り方が山下先生っぽいなと思った。

演出は1930年代ぐらいに設定を移している。シンプルなセットだが、1幕のパパのアリアで実際に羽根の生えたロバを出すなど、面白いアイディアが光った。かなり笑わせる演出で、歌手の演技力の高さも相まって客席は相当沸いていた。ダンディーニがドン・マニフィコ家の居間のチョコレートをポッケぱんぱんになるまで詰め込んだり、1幕の最後の席取り合戦がよかった。ブッファはこうでなくっちゃ。
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comment

keyaki
私もてっきりバルトリをご覧になったんだと思ってました。
31日にご覧になった方によれば、バルトリは、当日の朝、家でコケたとかでギブスをはめ、派手に足を引きずりながらの舞台だったそうですが、怪我でキャンセルではなくてもともと12月31日と1月2日だけ出演だったということだったんですか......
下記の記事のコメントに31日のチェネレントラの感想があります。
http://colleghi.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01
2010.02.15 22:39
カンリニン
keyakiさん

ご無沙汰しております。バルトリにしてもアクシデントがあって大変だったんですね・・・彼女はまたの機会にとっておきます。けど留学もあと3カ月・・急がないと

3月末のチューリヒの「ホフマン」、グリーゴロがでるんですね!見に行こうかと思っているところです。
2010.03.08 17:57
keyaki
>3月末のチューリヒの「ホフマン」...見に行こうかと思っているところです。

それは、楽しみです。実現することを期待してます。

夏休み前には帰国なんですか....日本でも来日公演が目白押しですけど、チケット高過ぎ....ですね。
2010.03.13 20:49

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