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ベルリン・ドイツ・オペラ【魔笛】

2010. . 09
Deutsche Oper Berlin
W.A.Mozart “DIE ZAUBERFLÖTE”
 
2009.12.18 Fri 19:30

Sarastro・・・・・・・・・・Ante Jerkunicsa
Tamino・・・・・・・・・・・Thomas Blondelle
Sprecher・・・・・・・・・・Lenus Carlson
Erster Priester・・・・・・James Kee
Zweiter Priester・・・・・・Paul Kaufmann
Königin der Nacht・・・・・Hulkar Sabirova
Pamina・・・・・・・・・・・Anna Schoeck
Erste Dame・・・・・・・・・Fionnuala McCarthy
Zweiter Dame・・・・・・・・Stephanie Weiss
Dritte Dame・・・・・・・・Katharine Tier
Papagena・・・・・・・・・・Martina Welschenbach
Papageno・・・・・・・・・・Simon Pauly
Drei Knaben・・・・・・・・・Solisten des Knabenchores
                   der Chorakademie der Dortmund
Monostatos・・・・・・・・・・Jörg Schömer

Inszenierung・・・・・・・・・Günter Krämer
Musikalische Leitung・・・・・Matthias Foremny

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年末になると、ヨーロッパ、特にドイツでは「魔笛」と「ヘンゼルとグレーテル」の上演が多くなる。主にファミリー層狙いで。今回の公演もベルリンの年末の恒例行事といった感じで、かなり子供が多かった。家族で来てる人もいれば、学校の行事の一環か何かで団体で来てるのもいた。このクレーマーのプロダクションも1991年から続いているらしい。

歌手陣は男声が健闘。タミーノのBlondelleは正統派の美しい声で、王子らしい気品があった。ザラストロのJerkunicsaも素晴らしい低音を聴かせたし、パパゲーノのPaulyも演技力と溌剌とした声を兼ね備えていた。ただ、座った席のせいか(1階の後ろから2番目の席)、どの声も小ぶりに聞こえた。頭上を覆う2階席のおかげで。この席で聞くと音響はないに等しい。

逆に女声は少し惜しかった。パミーナのSchoeckは声自体は役にもあっていていいのだがフレージングが短かった。夜の女王のSabirovaはほぼ完璧なコロラトゥーラを聴かせた。テクニカルな面は正確だが、感情表現のようなものはほとんど感じられなかった。一曲目のアリアでは娘への愛というものも感じたいところ。逆を言えば夜の女王だから良かったが、もっと感情表現が求められる役柄、例えばルチアなどにはこの歌手は適役とは言えないだろう。

ドイツの歌劇場ではいつも思うことだが、脇役がすこぶるいい。この日も3人の侍女がのっけから粒のそろったアンサンブルを聴かせてくれたし、モノスタトスもしっかりしていて全体の印象を引き締めた。3人の童子はドルトムンドの少年合唱からの3人だったが、1人ひとりが驚くほどしっかりとした声を持っていて、3人の調和も見事なものだった。今まで聞いた中では、録音を含めても一番いいんじゃないかと思うぐらい素晴らしかった。見に来てた子供たちは友達なのか、やんやの大喝采だった。2人の僧侶は漫才師のごとくパパゲーノにちょっかいを出し、3枚目に徹していた。

舞台装置は最低限に抑えられ、黒い布や、棒を活用していた。ザラストロ教団の信者はアジア的な白装束を着て畑を耕す。けど経典はヒエログリフか何か、エジプト的なものでなんだかミスマッチな印象を受けた。オケピの周りにも舞台が設けられ、観客との距離がかなり近い。パパゲーノは客席から登場、ワインを指揮者や1列目のお客さんに分けたりしていた。あれは本物のワインだったらしく、お客さんも「Gut!」なんて言っていた。

字幕は歌唱部分のみドイツ語で出るが、セリフ部分は字幕なし。ここの人たちにとっては母国語だからね。それだけあってセリフ部分はまるで演劇を見ているようだった。言葉が生きている。台詞は大幅に変えている部分もあったようだった。

オケは前にここで「ルチア」を聴いた時にも感じたが、どうしても二流の感じがするのは否めない。たまに音を間違えるし、アンサンブルの乱れや音色の荒れも散見。安心して聞いていられるというわけではなかった。

クリスマスの出し物らしく、音楽的な完成度よりは家族で楽しめる上演を目指していたようだが、それでも全体的には一部の歌手のおかげでなかなかの音楽的レヴェルだった。「魔笛」はドイツ人の生活の一部になっているんだな、という事を肌で感じられたのが何よりの収穫だった。

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