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パリ・シャトレ座 【ノルマ】

2010. . 08
Théâtre du Châtelet
Bellini “NORMA”

2010.1.18 Mon

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Norma・・・・・・Lina Tetriani
Adalgisa・・・・・Paulina Pfeiffer
Pollione・・・・・Nikolai Schukoff
Orveso・・・・・・Wojtek Smliek
Clotilde・・・・・Blandine Staskiewick
Flavio・・・・・・Luciano Botelho

Mise en scène・・・・・・・・Peter Mussbach
Direction Musicale・・・・・Jean-Christophe Spinosi

シャトレ座はセーヌ川沿いに、主にミュージカルなどを上演する市立劇場と向かい合って建っている。規模はそんなに大きくない。ロビーも狭くて休憩時間は人でいっぱいになる。ボックス席はない。€25の4階の席を買った。柱がやや視界をさえぎるがそんなに気にならない。それより気になったのは座席の狭さ。前の人の頭が足のすぐ近くにある感じで下手に動けない。

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こちらはお向かいの市立劇場

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こちらがシャトレ座

結果からいうとこの公演は大ブーイングだった。こんな見事なブーイングの嵐を体験したのは生まれて初めて。それは演出のムスバッハに対してだった。彼は月のような球体を何かの象徴のように使っており、地球ではないどこかの星が舞台のようだった。それになぜかポリオーネが半裸でC3-POのような全身金塗り。カーテンコールで演出家が出てくると、ブーイングだけじゃなくて何かを叫んでる人もいた。だいたいがフランス語だったから分からなかったけど、後ろにいたイタリア人は「Pagliaccio!!」と叫んでた。元々「道化師」って意味だけど「笑わせんじゃねえよ馬鹿野郎」ぐらいの意味だろう。

それとは関係ないが、開演前に支配人らしき男が出てきて何かを言っていた。その時は何言っているか分からなかったけど、Smliekが演技と歌を別の人がやるというオペラ映画見たいなことをしていたから、きっとそのことを言っていたんだと思う。歌手は舞台袖で歌い、役者が口パクで演技していた。これは演出上のことなのか、それとも歌手が上手く演技ができないからこうなったのかは分からなかった。

シャトレ座は非常に不思議な響き方をする劇場らしく、最初はPAを使っているのかと思ったほどだ。やや人工的にだが、よく響く。

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劇場内部 客席数約2500のこぢんまりとした劇場

じつはベッリーニのオペラを見るのはこれが初めて。ベルカントオペラの代名詞のような「ノルマ」。やはりタイトルロールを十分聴かせて歌うというのは難しいようである。カラスは”Casta Diva”が全オペラのアリアの中で一番難しいと言ったというのを聞いたことがある。この日タイトルロールを歌ったTetrianiは惜しかった。幕を追うごとに連れて声は出てはきたが、いかんせん息が短い人らしくフレージングも短い。最大の聴かせどころ”Casta Diva”ではこの息の短さは如実に表れてしまい、巧くなかった。

対照的にアダルジーザを歌ったPfeifferは最初からふくよかな声質でたっぷりと歌って好印象。実際この公演では彼女が一番良かった。最近はこの役をメゾが歌うことが多いようだが、彼女は深い声もよく歌えるソプラノ。高音の伸びもいい。最初っからPAを使ってないと分かっていればもっと楽しめたのに・・・。彼女の声を聞きながらずっとPAじゃないかって疑っていた。でも彼女が弱音で歌った時に、これはPAじゃなくて劇場の音響なんだ、ってことがわかった。

ポリオーネのSchukoffはあまり好きではない声質。素直な声をしているものの、高音に差し掛かっても何の感情の起伏も感じられない。フィレンツェで見た「リゴレット」のヴァレンティを思い出させた(あれはPA使っていたようだった)。

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大ブーイングだったカーテンコール

公演とは直接関係ないが、【Le Concert】(邦題【オーケストラ!】)という新しい映画のロケでシャトレが使われていた。なにやら「シャトレ座全面協力!」らしい。エールフランスの機内でこの映画を見たが、なかなか面白い映画だった。日本のPRは単純なコメディのようになっているがどちらかというと政治色が強い考えさせられる映画だった。最後のシャトレでのチャイコンの演奏シーンでは結構感動してしまった。ヴァイオリニスト・ヒロインのメラニー・ロランはタランティーノの「イングロリアス・バスターズ」にも出ていた。好きな女優の一人。


では最後にその猛烈なブーイングをお聞きください。




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