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パリ・オペラ座(ガルニエ)【イドメネオ】

2010. . 07
Opera National de Paris (Garnier)
W.A.Mozart “IDOMENEO”

2010.1.20 Wed

Idomeneo・・・・・・・・・Charles Workman
Idamante・・・・・・・・・Vesselina Kasarova
Ilia・・・・・・・・・・・Isabel Bayrakdarian
Elettra・・・・・・・・・・Tamar Ivari
Arbace・・・・・・・・・・Lothar Odinius
Il Gran Sacerdote・・・・・Xavier Mas
La Voce・・・・・・・・・・Nahuel di Pierro
Due Cretesi・・・・・・・・Claudia Galli, Anna Wall
Due Troiani・・・・・・・・Manuel Nuňez Camelino, Vladimir Kapshuk

Mise en scène・・・・・・・・Luc Bondy
Direction Musicale・・・・・・Philippe Hui


久しぶりの更新になります。ほったらかしていてすみませんでした。学校が始まって少し忙しくなりましたが、暇を見てちょくちょく更新したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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パリには1月14日から21日までいました。もう一生パリに来なくていいようにたっぷり観光しよう!と意気込んでおりましたがそれでも見足りない。しかもパリは恐らくヨーロッパで一番オペラ劇場が多い街のようなのでまた来ることのなると思いますが・・・。

パリにいる間、バスティーユとガルニエの両方でオペラが見られる機会に恵まれた。シャトレも行けた。

シーズンブックに書いてあったこの公演のキャスト
イドメネオ・・・・ローランド・ヴィラゾン
イダマンテ・・・・ヴェッセリーナ・カサロヴァ
エレットラ・・・・アンナ・ネトレプコ


こんな地震と火山噴火と雷と大恐慌が一度に来たみたいな大変なことがあるのか?!と目を疑ったが、実際はヴィラゾンとネトレプコは出なかった。ポスターにもチラシにもそんなことは書いてなかった。シーズンブックの誤植か?それにしても罪な誤植だ。これを目当てで来た人はどうするのだろう?

それでもカサロヴァは出るし、イヴェーリが出るしガルニエだし見る価値ありそう、と期待して行ったがそれほどでもなかった。インターネットで「当日券は根気よくならんで取りましょう」というのを見たので張り切って16時頃ボックスオフィスに行ってみたら、すんなり€7のチケットが取れた。上手側二階、舞台から4つ目ぐらいのボックスの3列目の席で、舞台は立たなきゃ見えないが、立ったから見えた。それでも上手側は1/3は見切れる。ボックスだとコートを預けなくてもいいから楽でいい。
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指揮者が変更になっており、もともとの指揮者は若手女性指揮者だった。どの段階で変更になったかは知らないが、実際の指揮者はそつなくこなしたという感じ。けどホルンがやたら外す。しかもカサロヴァが1幕のアリアを割と綺麗に歌いきった後奏で。これはひどい。このあたりから空気が悪くなった。

それと幕を操作する人が初心者なのか、それとも機械の不調だったのか、わけのわからないところで幕が半分降りることが何回かあった。演出なのかな?それにしてはよく意味が分からない。カーテンコールで歌手が出てきた途端幕が下りることもあった。事故か嫌がらせかはわからない。そのような一つ一つの事故が重なってオケにも舞台にも、なんかダラダラしたしまりのない空気が流れていた。ぬるい。ぬるすぎる舞台。

この日一番大物のカサロヴァは、年々低音のドスが効いてきている気がする。モーツァルトのアリア集のCDを出したころは、今とは別人のような割に素直な声をしていた。これをどう取るかは好みの問題。僕は割と好きです。今回のようなズボン役だとそれがピッタリはまるんだけど、チェネレントラみたいな無垢で純真、っていう役だとちょっと性格上の説得力に欠ける(笑)それでもパリの観客はあまりお好みではなかったよう。大歓声が上がったわけではなかった。確かに安定してるんだけど、あの下からしゃくる癖のある発声をやりすぎている感はあった。

この日一番称賛を浴びたのはイヴェーリ。細いラインの声だが、力のあるまっすぐとしたよく通る声をしている。すっと長く冷たい日本刀のような声。1幕で寝そべりながら歌う、という無理な体勢で歌わされていたが発声は崩れていなかった。3幕の狂乱のアリアはややおとなしめな印象を受けたが、崩れることなくよく歌っていた。彼女は音の始まりが遅いのか、指揮者を見ていないのか分からないが、たまにオケとズレることがあった。高音は素晴らしいが、低音は弱いようだった。

イリアのバイヤクダリアンは透明感のあるいい声をしているがややこぢんまりとした印象。まぁ、この役にそんなスケールの大きさが必要かと言われるとそんなことはないかもしれないが。カサロヴァとの二重唱が見事。

イドメネオを歌ったワークマンは、ブラヴォーを浴びていたが個人的には好きではない歌い方。声の重心が低い方にあって落ち着いたいい声をしているのだが、一音一音クレシェンドをかける。歌詞の発音も明瞭ではないことがある。3幕で聴かせた高音のppは確かに美しかったが。

ボンディのこのプロダクションはパリではプレミエ。リセウのプロダクションを持ってきたらしい。荒波の描かれた舞台背景と地面の亀裂ぐらいであとは特に舞台装置はない。合唱がナチに迫害されるユダヤ人みたいな恰好で出て来たからそういう読み替えかと思ったが、特にそういうわけでもなかった。3幕の幕切れは雷鳴が轟き、オケがディミヌエンドして終わるという、ハッピーエンドではない含みのある終わり方にしていた。

なんだかキレのない舞台だったが、劇場自体は素晴らしく豪華。休憩時間にブラブラしてるだけで優雅な気分に浸れる。公演のぬるさと劇場の豪華さのギャップが虚しいパリの夜でした。

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ヴェルサイユではなくて劇場の回廊

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「オペラ座の怪人」でも有名な風景。上はマスカレードが行われていた正面階段。下は落ちてくるシャンデリア。シャガールの天井画が美しい。

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